小春日和

敏感な私の学校生活と日々のこと

諦めたこと

最近、体調が悪い     しんどい    つかれた

 

そう思うことが増えていた。

 

バイトも結構入っていて、自分の時間がなく

家へ帰っても洗濯したりご飯は何をしようかと考えたり、ホッとする時間があまりなかった。

 

家のことが終わって、お風呂も入ったらもう夜中の2時なんてことが多くあった。

 

明日は、朝からのバイトだから○時に起きないといけない。

てことは、〇時間しか寝れない。

 

ほぼ毎日そんなことを考えていた。

 

朝起きて、目が覚めたらしんどすぎて体が動かない。

けれど、無理やり体を起こす。

 

どうやって休もうか?なんて頭をよぎるけれどそんな考えを捨てて、とりあえず洗面所に行って

顔に水をかける。

 

もう疲れた、休みたい、しんどい

そんな気持ちが身体中を回って体を動けなくしようとする。

 

「バイトが終わって帰ったらたくさん寝よう」

 

毎回、そう心に決めてバイトに向かった。

 

バイトに着くと、朝のしんどさは全てなくなる。

 

バイト終盤になると、体は元気で

朝、帰ったらたくさん寝ようと毎回心に決めるけれど

バイトに行くと元気になるから帰ったら洗濯物干して、買い物行こう

 

寝なくてもいいや  と思ってしまっていた。

 

頭が動きすぎてしんどいなと思うことが時々あった。

 

その時に薬を1錠飲んだ。

薬を1錠飲んで、お昼を食べに行った。

 

注文する時に、呂律が回らなくて

おかしいなと思った、けれどあまり気にしなかった。

 

食べ始めた時、だんだん体が重くなっていって

食べ終わった時には目を開けるのがしんどくて、

眠過ぎて、体に力が入らなくて立てなくなった。

 

家から少し遠くの場所にいたから、どうやって帰ったらいいんだ、と困った。

 

とりあえず、少し休んで自転車を押しながら

帰った。

その後はベットに入ってたくさん寝た。

 

この時、薬が多すぎたんだと思った。

 

その次の時、夜、薬を1錠飲んだ。

この前多かったから少し少なくした。

 

それでも、体が重くなった、だるくなった。

 

この量でも薬が多いのか。

私、薬いらなくなってる!と嬉しくなった。

 

8月から、私は寝る前の薬を飲んでいなかった。

飲まなくても寝れたから。

初めて、飲まなくても寝れるようになってすごく嬉しかった。

 

病院の日

 

薬が多いんです、と先生に伝えた。

すると、先生はそれは違うと言った。

 

私が思っていた反対のことを言った。

 

私は疲れすぎている、頑張りすぎている

薬が多いんじゃなくて、ずっと飲んでなくて

飲んだ時に、それまでの疲れがどっと出ている。

 

バイトも、時間を短くするか日にちを減らすように言われた。

バイトがない日はとにかく寝てくださいと言われた。

バイト中は薬を飲まないように言われた。

動けなくなるから。

 

私は、絶望してしまった。

またか…   そう思った。

 

いつも、私が邪魔をする。

私がここまではしたい、ここまではやりたい

そう思っても、いつも私が邪魔をする。

 

私は中学生からずっと薬を飲んでいる。

周りからも、薬依存症だなとか減らせるように努力しなさいとか

薬を飲むこと=良くないこと

そう言われ続けてきたし、自分自身も薬を飲まない方が良いんだろうなと思っていた。

 

私は、これからもこの先もずっと薬を飲まないといけないのか。

自分だけの力で、寝ることなんて出来ないのか。

 

すごく悲しくなった。

薬がいらなくなったと嬉しかったのに

飲まなかったこともひとつの原因に入っていて

自分が動けなくなった。

 

その次の日に、バイト先に自分のことを話した。

 

その日に話した人には受け入れて貰えなかった。

こっちの都合も考えて欲しいということだった。

 

私は、すいませんしか言えなかった。

迷惑しかかけられないんだなと思った。

 

休憩中に泣いた。

もう自分でいるのが嫌になった。

いつも、頑張りたいところまで頑張れない。

本当に自分でいるのが悔しかった。

 

そのまた次のバイトの日に私は救われた。

前のバイトの時に話した人の奥さんに話した。

すると、頑張りすぎたんやってと言ってくれた。

 

人がいないとか気にしなくていいから休んでねと言ってくれた。

 

私のいじめられたことを言うと、自分の事のように悲しんでくれた。

私は、泣きそうになった。

 

頑張って、早く回復しようと思った。

 

その帰り、自転車を漕ぎながら思ったこと

 

諦めようと思った。

 

薬飲まないこと=良いこと  だと思っていて

一時、薬がいらなくなって嬉しかった。

けれど、その望みを諦めようと思った。

 

薬を飲まないこと=良いこと

 

本当に??

 

薬を飲まないことで、体調が悪くなったりしんどくなったりすることの方が良くないことだと思った。

 

私は、ずっといつか薬がいらなくなって寝れるようになったらいいな

いつか薬が何もいらなくなったらいいな

そう思っていた。

 

今でもそれは思うけれど、

薬と付き合って生きていくことを受け入れた。

今は、薬がいらなくなる自分を諦めた。

 

大失敗したけれど、良い意味で諦められて

受け入れることが出来た。

 

薬を飲むこと=ダメなこと

 

ずっとそう思い込んでいた。

その考えが苦しかった。

 

そんなことないよ。

 

やっと、薬と寄り添えあえた気がします。